絶滅危惧の素材と道具「NEXT100年」ライトニングトークに参加してきました

12月13日再び東京六本木へ。

「絶滅危惧の素材と道具NEXT100年」こちらのライトニングトークに参加するためです。

 

「日本の工芸の将来を作る」を合言葉に去年京都で始まった “21世紀鷹峯フォーラム”。

日本の工芸が直面する様々な問題を解決するため、

日本全体の工芸をつなぐための支援を中心に展開されています。

今年2016年は東京で開催。

2017年は金沢で開催を予定しています。

 

その中の “絶滅危惧の素材と道具「NEXT100年」” で、

まさに今途絶えようとしている日本各地の工芸に使われる素材と道具をライトニングトーク形式で紹介されました。

私も漆の直面している現状とそれに対する取り組み「うるしのいっぽ」の事をお話しさせて頂きました。

「絶滅危惧」というタイトルだけあり、紹介された素材・道具は漆、漆刷毛、研磨炭、膠など私にとってなじみのあるものから、

木桶、綿、刺繍針、友禅や絞り染の下絵に使用するあおばな紙、織物の機(はた)の一部品・筬(おさ)など

初めて見聞きする興味深い素材や道具に及びました。

それぞれが日本の工芸を下支えする欠けることのできないもの。

みなさん問題山積みで置かれた状況は大変だけど、未来につなぐための気合の入った活動をお話ししておられました!

 

漆も伝統工芸で使われる素材や道具には問題が山積みです。

なんとかしたいけど自分にはなんにもできないなと時間を過ごす中で、弊社なりに小さな活動「うるしのいっぽ」を始めてみました。

明治大学の漆サミットや土岐先生の構造乾漆のシンポジウムでもお話させて頂き様々な方に出会いました。

自分には現状を変える力はなくても、様々な分野の多くの方の力が集まれば、また道はできるかなと感じれるようになりました。

この日のライトニングトーク後は自分のブースで来場された方と漆の現状や工芸の事たくさんお話しました。

他のブースの方ともお話したかったけどほとんど話せないほど。

喉が枯れて、名刺も1箱以上交換しました。

(写真も一枚もとれてないです)

たくさんの方とお話し力も頂きました。

一方で、お話した人はほとんどが工芸に関わる方でした。

工芸に興味のない人にも知って頂いて、もっといろんな分野の知恵や力を集めたい

もっと多くの方に伝えるにはどうしたらいいのだろうか?

伝えないとはじまらない、伝わらないと行動を起こす前と同じ

どうやったら漆の魅力をもっと多くの方に伝えられるのか?

 

なかなか注目を浴びることがない工芸を支える素材や道具ですが

こういった形で支援していただけるのは大変ありがたく、この機会を活かしていきたいと思っています。

漆と漆の文化を次世代に残すため

漆屋なりの、自分なりの発信の仕方を考えていきたいと改めて感じる一日でした。

 

21世紀鷹峯フォーラム 六本木ヒルズ  絶滅危惧の素材と道具「NEXT100年」

 

asakitichi tsutsumi