「未来につなぐ工房訪問ツアー」で拭き漆体験

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7月30日「未来につなぐ工房訪問ツアー」が開催されました。

こちらは京都商工会議所様が京都の伝統産業への理解を深め、新たなビジネスのヒントを得ていただくことを目的に、伝統産業に携わる職人さんにフォーカスをあてた事業になります。

今回は当社の工房映像や「うるしのいっぽ」の活動を映像や冊子制作などに深くかかわって頂いているTERMINAL81 FILM 宮下 直樹さんと(株)堤淺吉漆店の堤卓也が対談形式で「漆」の現状や、現代の暮らしにあった新しい「漆」の可能性等をお話しさせて頂きました。

 

講義のあとは「ふきうるしキット」を使って実際にお箸に漆を塗ってみました。

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拭き漆とは生漆(ウルシの木の樹液)をオイルのように木に摺りこむ作業を何度も繰り返して艶を上げていく技法です。お椀などに塗られている塗り漆を塗る際の最初の作業でもあります。

刷毛などの道具が無くても始められる上に、やり出すとかなりの人がはまる楽しい作業です。

今回はキットについているお箸に作業を行いましたが、使い捨てのカトラリーや使い古したカトラリーキットに漆を拭き漆したものを見せると皆さま興味津々。

 

使い古したものを自分の手で蘇らすことができる、使い捨てのものを使い捨てないモノに変えること。

モノを使い込むことでいい感じの艶になり、自分で修理しながら使い繋ぐことができること。

そんな拭き漆の特徴は大量生産、大量消費のモノに溢れた時代に生きる私たちには新鮮に感じられるのかもしれません。

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講演会前には商工会議所の方々が工場に見学に来てくださいました。

工房の様子や漆の樹液、漆塗りの自転車やサーフボード、スケートボードを見てもらいました。

漆自転車の艶には皆さんとても驚かれ、引き込まれたとのこと。

商工会議所の皆さま、参加頂いた皆様ありがとうございました!

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asakitichi tsutsumi