漆でつながる不思議なご縁

ゴールデン根付アワードグランプリにうるしアートはりや・針谷祐之氏

根付専門美術館「京都清宗根付館」が主催する現代根付の祭典「THE GOLDEN NETSUKE AWARDS」の2021年度グランプリに、石川県加賀市が誇る蒔絵ファミリーカンパニー「うるしアートはりや」の針谷祐之さんの作品「日の本へ」が選ばれました。この賞は、現代根付作家による自由で新たな挑戦を奨励しようと、毎年開催されているもの。祐之さんの作品は、聖火ランナーを飛脚に見立てたデザインを、高度な蒔絵の技術を駆使して表現した逸品。

会期は11月30日まで。是非ご覧ください。

うるしアートはりやさんは、家族で蒔絵工房を営む素敵な職人一家。当社も日頃から大変お世話になっているお客様。
そんな針谷ファミリーが店主・祐之氏の受賞展示を一目見ようと弾丸京都ツアーを慣行。先日授賞式に一人参加した祐之氏を今度は工房に残し、奥様と長男さん、そして次男さんご夫婦の4人で京都入り。清宗根付館で待ち合わせして私(森住)も一緒に受賞作品を拝見させて頂きました。

清宗根付館は、佐川印刷株式会社(京都府向日市)の木下宗昭会長が、京都に現存する武家屋敷を改修して開館された根付専門美術館。実は私(森住)、元佐川印刷株式会社人事部に所属し、日本フットボールリーグ(JFL)に参戦していた同社サッカー部の元選手。当時は、木下会長に大変お世話になり、退職時には送別会まで開いてくれた恩人なのです。かれこれ15年以上前のこと。恐らく私のことは覚えておられないかと思いますが、漆屋をやっていたお陰で、また少しだけご縁が出来たと喜んでおります。針谷さんに出張でお伺いするようになり、漆を通じて繋がった不思議なご縁に本当に感謝しております。

清宗根付館の後は、当社工房にご招待。
漆の精製現場をご覧頂きました。

asakitichi tsutsumi