「日本伝統工芸再生コンテスト」で最優秀賞(ロニー賞)を受賞致しました。

ご報告

 この度、弊社の堤卓也(一般社団法人パースペクティブ共同代表)はJapan Craft21が主催する「日本伝統工芸再生コンテスト」で最優秀賞(ロニー賞)を受賞致しました。

English below↓

優秀賞の皆さん 左から村田 紘平 様(滋賀県)、関 昌邦様(福島県)、堤 卓也 (京都府)、福田 隆太様(東京都)、北川 幸様(京都府)、武美 朝子様(京都府)、辻 徹様(茨城県)、加古 勝己様(兵庫県)、兵働 知也様(京都府)、平井 健太 様(奈良県)

優秀賞の皆さん 左から

村田 紘平 様(滋賀県)、関 昌邦様(福島県)、堤 卓也 (京都府)、福田 隆太様(東京都)、北川 幸様(京都府)、武美 朝子様(京都府)、辻 徹様(茨城県)、加古 勝己様(兵庫県)、兵働 知也様(京都府)、平井 健太 様(奈良県)

Japan Craft21 は「 消滅の危機にある日本の伝統工芸を見つけ出し、明確な戦略と効果的な行動を通して、伝統工芸の世界に活気を取り戻すこと」を使命とし、日本の伝統工芸の衰退を止めることに特化した、ボランティアグループ。

Japan Craft21 https://www.japancraft21.com/

 

この日本伝統工芸再生コンテストは、日本が世界に誇る伝統工芸を21世紀に再び繁栄させることを目的に、傑出したヴィジョン、才能、実績と情熱を持つ個人または団体を選出し、ニーズにあったサポートを提供するというもの。初開催となる今回は「日本伝統工芸を再生する」をテーマに全国から154の個人・団体からアイディアが寄せられ、優秀賞10名が選出、その中から当社・堤卓也が最優秀賞(ロニー賞)に選ばれました。

ロニー賞トロフィーは彫刻家 安田侃先生作 ありがとうございました!!

ロニー賞トロフィーは彫刻家 安田侃先生作 ありがとうございました!!

 

この厳しい時代の中、衰退する伝統工芸を次世代に繋ぐためにJapanCraft21の立ち上げに情熱を注いで頂いたSteve Beimel氏はじめ、審査委員の先生方、Japan Craft21とAsia Society Japanの皆さま、ご尽力賜り心から感謝いたします。

JapanCraft21の立ち上げに情熱を注いでくれたSteve Beimel氏 Thank you for all your dedication to establish this award for Japan’s craft culture!!

JapanCraft21の立ち上げに情熱を注いでくれたSteve Beimel氏 Thank you for all your dedication to establish this award for Japan’s craft culture!!

審査員の先生方

審査員の先生方

左から

・ 秋元 雄史 氏 練馬区立美術館館長、美術評論家

・斎藤 正光氏  竹籠蒐集家、林業家

・堀木 エリ子氏 和紙デザイナー、堀木エリ子&アソシエイツ代表
HORIKI ERIKO | 堀木エリ子公式Webサイト

・福本 潮子氏  藍染作家 福本潮子の藍世界 (kyoto-inet.or.jp)

・須藤 玲子氏  テキスタイルデザイナー、株式会社 布 取締役、東京造形大学名誉教授
NUNO website

・堀内 勉 氏 アジア・ソサエティ・ジャパン・センター アート委員会共同委員長、多摩大学社会的投資研究所教授・副所長

 

「品質の良い漆を安定供給すること」

 

漆や工芸が、人々の生活の中にあったころ、私たち漆屋はそのことを第一に、「お客様のご要望にお応えする」ことだけに注力してきました。それ以外の事は考える必要もなかったし、余裕もなかった。

 

しかし、戦後の高度経済成長、バブル崩壊、IT革命。

時代は変わり、いつしか安くて早くて便利なモノが求められ、漆や工芸は日常生活からかけ離れていきました。

 

漆の原材料屋として、漆の需要減少を目の当たりにする日々。

 

「このままでは漆の文化が消えてしまう。」

 

今、自分たちに出来ることは何か。

漆の素材屋としてやるべきことは何か。

 

そう自問自答しながら始めたのが「うるしのいっぽ」。

今まで受け身だった漆屋が、「漆の素材としての魅力」を発信するために自らアクションを起こし、勇気をだして“いっぽ”踏み出したこのプロジェクト。

このはじめの一歩が、今回の受賞につながったと思っています。

 

この賞は、堤淺吉漆店・一般社団法人パースペクティブ、そして私たちの活動に賛同頂き、共にプロジェクトを推進して頂いているたくさんの仲間、皆で受賞したものです。

 

私たちが目指すのは、木を植えることから始まるモノづくり。森づくりから始める持続可能なモノづくり。その中心には漆があります。 今回のロニー賞受賞を励みに、Japan Craft21様からご支援とアドバイスを頂き、夢の実現に向けより一層邁進していきたいと考えております。この度は、誠にありがとうございました。

 

株式会社堤淺吉漆店・一同

 

 

―堤卓也 受賞の言葉― Japan Craft21公式ホームより

Japan Craft21

https://www.japancraft21.com/

 

Asia Society Japan Center

https://asiasociety.org/japan

 

2021/7/7 京都新聞に掲載頂きました。

2021/7/7 京都新聞に掲載頂きました。

Takuya Tsutsumi won the highest award (Ronnie Award) in the "Japanese Traditional Craft Regeneration Contest" sponsored by Japan Craft21.

This Japanese Traditional Crafts Regeneration Contest selects individuals or groups with outstanding vision, talents, achievements and passion to support their goals with the aim of revitalizing Japan's world-class traditional crafts for the 21st century. 154 participants from all over the country submitted to the competition under the theme of "reimagining traditional Japanese crafts".

Thoughts, abbreviated:

Faced with the crisis of decline as urushi refiners, we launched the project "Urushi no Ippo" to see if something could be done in answer to the issue. Amongst numerous projects, I launched Project Perspective with co-representative Matsuyama-san. I felt that it was necessary to connect with more people beyond the framework of urushi production and artisans.

We aim for manufacturing that begins with planting trees. A system in which making, buying, and using things is synonymous to growing forests. We aim to rebuild a healthy relationship between people and nature.

In modern society, if we can foster a beautiful environment of ​​crafts, and energize and inspire people, we can pass it on to the next generation. If small but steady cycles of growth and creation are connected all over Japan, I think we can create a larger structure that does good. This is the sentiment I put into this project.


There are many who do not give up on the path of traditional craftsmanship even if it is difficult to be a successor of such historical arts, just as there are people who sympathize with this and reach out to extend support. Traditional crafts have the potential to inspire such fascination and connection.

I want to remember this day and connect traditional artisanry along with a beautiful earth to the next generation.

asakitichi tsutsumi