「漆をこよなく愛する漆屋」

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すこし恥ずかしいタイトルですが「想いのしおり」の西野さんにインタビューして頂きました。

「想いのしおり」とは伝統産業に携わる職人さんの“想い”を届けるフリーペーパーです。
http://omoinosiori.com/

まだ大学生の西野さん、想いのしおりを立ち上げ編集長を務めています。
見た目は小柄でかわいらしいですが、大学1年の時に一人で想いのしおりの活動をはじめフリーペーパーを発信するまでに育てたなかなかのつわものです。

「漆を身近に感じてもらいたい」

安価、使い捨ての時代の中で減少する漆
漆を次の世代に残したい、漆の木を大きな輪で増やしたい、
そんな想いが漆屋にはあります。
まずは漆が自分たちに身近で生活を少しほっこりさせてくれるもの
そんな価値観を多くの人に感じてもらえないかなと。
木の恵みである漆、その素材としての魅力を伝えることも漆屋の仕事ではないかなと思っています。
 

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「想いのしおり」INTRODUCTIONより

漆とは何か。
触るとかぶれてしまう。漆製品は螺鈿や蒔絵できらびやかに装飾された物。
なんとなく高そう。
そんなイメージを抱いている方が多いのではないかと思います。
確かに、かぶれてしまうのも装飾をされた物が多いのも事実です。

ですが、よく考えてみると漆の木の樹液であり、まぎれもない生き物なのです。
成長して大人の木になったとしても害虫に弱かったり、わがままを言っているかのように一筋縄では塗りやすい漆が作れなかったり。
毎回性格が違うのは、人間とそっくり。
だからこそ、親のように面倒を見る漆屋さんがいるのです。

漆に関わるのは、樹液を掻く人、漆を製造する人、材料として使う人、そして漆製品が欲しいと思う人。
なにも、表舞台に名前が出てくるような人ばかりではないのです。
その裏には、誰よりも漆のことを想い考える人達がいるのです。

今回は、漆を製造し、漆を愛してやまない漆屋さんにお話をお聞きしてきました。

漆屋インタビューと丹波漆で伝統産業復興に挑む山内さんの特集
少しディープな職業もなんだかやさしい雰囲気で仕上げられた冊子は京都の様々な場所に置いてあるようです。

お花見ついでに手に取って下さいませ!

 

editor 西野愛菜 designer上田亜友美 中川直幸 writer 西野愛菜 中川直幸  photographer Akitsu Okd
インタビュー撮影とありがとうございました!

asakitichi tsutsumi