和楽器バンド「蜷川べに」さんオリジナル三味線「Lycoris」に当社の朱漆

撮影:中河原理英  提供:ユニバーサルミュージック

和楽器とロックを融合させた人気音楽ユニット「和楽器バンド」で津軽三味線を担当する蜷川べにさんを招いて行われた【「“和”の響き」トークショー】が1月26日、engawa KYOTOで開催されました。「KOGEI Next」主催。

トークショーでは、京都女子大学の前﨑信也教授とそのゼミ生たちが、蜷川べにさんと共にデザインし、輪島の漆芸職人集団「彦十蒔絵」によって漆塗りや蒔絵が施された世界に一つだけのオリジナル漆塗りエレキ三味線「Lycoris」が登場。蜷川べにさんと前﨑教授がその制作秘話を話してくれました。

実はこのオリジナル三味線に使われている朱(赤)の漆は当社で調色されたもの。プロジェクト開始に当たって2021年、前﨑教授やゼミ生たちが当社を訪れ、三味線のデザインやそこに塗られる朱色のイメージを共有。ご希望の色に近づけるべく当社で調色し、彦十蒔絵さんが試験塗りを繰り返して決定されたオリジナルの朱漆。

撮影:中河原理英  提供:ユニバーサルミュージック

また、随所にあしらわれている「京都オパール」も当社で全13種を見比べて頂き、こちらも彦十蒔絵さんによって漆との組み合わせやパーツの大きさなど試行錯誤を繰り返して採用されたもの。全体のイメージ、そして蜷川さんのご希望に沿う表現は、難しかったと思いますが、見事な仕上がりに感動しました。

今回、このような形でこのプロジェクトに関われたこと、大変ありがたく存じます。

前﨑教授、ゼミのみなさん、彦十蒔絵の皆様、そしてKOGEI Next関係者の皆様、素敵なご縁をありがとうございました。

ちなみにこの三味線にはICタグが組み込まれていて、スマホをかざすとプロジェクトの概要が表示される仕組みに。

engawa KYOTOでは、1月31日まで展示されています。是非ご覧ください。

【メイキング】蜷川べに(和楽器バンド) × 彦十蒔絵《Lycoris》..KOGEI Next Exhibition2022

■高台寺で撮影された蜷川べにさんソロ「Lycoris」ミュージックビデオにももちろん登場

asakitichi tsutsumi