地元産材を使ったモノづくり

今回は、地元産材を使った活動について書きました。

一つ目は、京北の仲間達とスタートしたクマハギされた木材を活用した、吉田木工さんの新たなモノづくりプロジェクト【BEARS WOOD PROJECT】

プロジェクトの詳細については、以前のブログも併せてご覧くださいませ。


プロジェクトを始めた時、吉田さんに相談されたクライミングのホールド。
クマハギされた木々から生まれた不揃いの木。こちらの特徴を生かして、自然を感じれる面白いホールドができないか?

クマハギにあった杉などの柔らかい木も漆を吸わせることで耐久性と独特の手触りを備えることができます。使い込まれる部分は少しずつ艶も上がって面白い表情に育っていきます。

虫食いの跡が残るホールド、いろんな表情があって面白いです!

▲保育園に設置された漆塗りのクライミングホールド

傷がつくことを良しとされないところがある漆ですが、傷も思い出。子供たちが遊んだ形が記録となって残っていきます。漆が剥げてきたら傷はそのままに漆をまた摺り込めば傷がデザインに!
漆は湿気で固まる不思議な天然樹脂、その肌触りから子供たちが何かを感じてくれたら嬉しいです。
卒園する子供たちから入園する子供たちへ長く使って頂けたら嬉しいですね。


そのほかにも、吉田木工さんに「漆濾し馬」も制作もお願いしました。
漆濾し馬とは、漆を使用する前に漉し紙と一緒に漆を絞り漉す伝統的な道具の一つなんです。

この漉し馬は、吉田木工さんで家具などに使って不揃いに余ってしまった出番を待っていた地元京都産のサクラ、クリ、ケヤキなど様々な木を使って作られています。
色も木目も様々。お店でお気に入りの濾し馬を見つけて頂くのも楽しいかもしれません。

たくさんの漆に関わる方に愛用される道具に地元の木材を使った道具をお届け出来ることは、本当に嬉しいことです。

商品は、オンラインショップよりご購入出来ますので、是非ご覧ください。


少しづつ動き始めた地元産材を使った活動

これからも森から街、人へ届けられるような発信を続けてまいります。

引き続き、よろしくお願い致します。



asakitichi tsutsumi