ワコール・オンライン講座に「金継ぎコフレ」

Wacoal × モノ継ぎ × 堤淺吉漆店

ワコールスタディホール京都で社員様対象のオンライン講座

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京都に本社を構えるインナーウエアメーカー株式会社ワコール様の社員を対象にしたオンラインサロン「MADE IN JAPANを学ぼう 金継ぎ体験講座」が8月6日、京都駅前のワコールスタディホール京都にて開催されました。

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テーマは「日本古来のサスティナビリティを学ぶ」。

講師は、東京を拠点に活動される「モノ継ぎ」主宰の金継ぎ師・持永かおりさんと株式会社堤淺吉漆店の堤卓也。
割れたり欠けた器などを漆と金粉で修復する金継ぎは、モノの溢れる現代において、モノを大切にする気持ちや使い繋ぐ心を育む素晴らしい伝統技法。捨てずに大切に使い続けることは、サスティナビリティの観点からも意義のある事として、今回ワコール様がテーマに採用されたようです。

当社は持永さんとのディスカッションの中で、金継ぎで使用する漆の原材料店として、漆の素材としての魅力や成り立ち、私たちが取り組む漆普及活動についてお話しをさせて頂きました。


『モノ継ぎ』特注「金継ぎコフレ」が教材に


講師の持永さんは、多摩美術大学でガラス工芸と陶芸を専攻。卒業後は陶作品を制作しながら「いけばな草月流」本部造形科陶芸コースにて助手として指導に当たられていました。2008年頃から修理の為に漆の勉強を始められ、2011年に東京世田谷のご自宅でワレモノ修理プロジェクト「モノ継ぎ」を立ち上げられました。

ロングライフデザインをテーマにする「d&department」のデザインリサイクルの趣旨に共感し、2014年より同社のリペアネットワークにも参加。金継ぎの受注などを受けておられます。

また、NHK Eテレ「デザインあ」の「なおす」というコーナーに出演するなど、多方面でご活躍されています。

今回、持永さんが講師を務められるに当たり、体験キットとして当社の「金継ぎコフレ」をご指名頂き、ワコール様に採用して頂きました。持永さんのご要望に合わせて、数点、材料を追加した金継ぎコフレ×モノ継ぎのスペシャルモデルで今回の講座にご使用頂きました。

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当日は、30名が参加。ほとんどが休日を利用し自宅からオンラインで参加される社員の皆様。持永さんが練習用に予め用意された信楽焼のかけらを使って接着から金粉を蒔くところまでを丁寧にレクチャー。参加者の皆さんは、モニター越しに持永さんの手元に注目し、初めての金継ぎにトライされました。

この体験をきっかけに、ご自宅で「金継ぎコフレ」を使って、金継ぎに挑戦出来るのが今回の趣旨。漆や金継ぎの事を学び、体験し、自分事として挑戦する。とても素敵なワークショップだと思います。

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最後には懇親タイムも設けられ、参加者の皆さんの元には、主催者である会社(労働組合)からお弁当も予め届けられており、素敵な締めくくりとなりました。



日本産漆にこだわり。作り手と使い手が想いを共有。

開催日前日には、打ち合わせも兼ねて、持永さんに当社工場を見学頂きました。持永さんは普段から日本産漆にこだわり、金継ぎに使用されています。見学では、当社に届けられた日本産荒味漆を見て頂きました。偶然ですが、持永さんが来られている時に、岩手県浄法寺漆生産組合様から日本産漆初辺の第一陣が届きました。

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中国産も含めて漆の現状や、漆を次世代に繋ぐための当社の活動の事などもお話しさせて頂きました。

持永さん、ワコール様、この度は大変ありがとうございました。

※持永さん監修の書籍「繕うワザを磨く 金継ぎ 上達レッスン」がメイツ出版から発売中です。
かなりわかりやくす解説されています。こちらも是非お勧めです。

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asakitichi tsutsumi