第3回『三井ゴールデン匠賞』受賞のご報告
The Third "Mitsui Golden Takumi Award".
This award is presided over and founded by the Mitsui Public Relations Committee, which consists of the Mitsui Group companies. The award is given to leaders in the creation of a future that inherits Japan's traditional craftsmanship and historical crafts.
18 finalists were selected from the total number of submissions, and five winners of the Golden Takumi Awards were announced on February 13, the third of which was granted to Tsutsumi Asakichi Urushi.
株式会社堤淺吉漆店はこの度、第3回『三井ゴールデン匠賞』を受賞致しました。
この賞は、三井グループ各社から構成される三井広報委員会が主宰し、日本の伝統を継承しながら未来につながるものづくりや活動に真摯に取り組み、発展させている担い手に対して与えられるもの。
プロ野球の守備のベストナインを表彰する三井ゴールデングラブ賞の伝統工芸版です。
今回は過去最多の応募総数の中からファイナリスト18組が選出され、2月13日にゴールデン匠賞5組が発表されました。3月23日にグランプリと一般WEB投票によるモストポピュラー賞が決定致します。
当社は今回、「光琳漆の開発」や「うるしのいっぽ」の取り組み、「BEYOND TRADITION」プロジェクトなどが評価され、原材料屋としては初の受賞となりました。
今、漆を取り巻く環境は、他の伝統工芸同様に厳しい状況です。ライフスタイルや価値観の変化によって漆の商品は売れず、漆は人々の日常生活から遠ざかる一方。
「このままでは漆の文化が無くなってしまう」。
私たちは原材料屋という立場で、自分たちにしか出来ない漆の魅力の伝え方を考え、動き出しました。それが「うるしのいっぽ」であり、「BEYOND TRADITION」プロジェクトです。お陰様で、多くの共感者と協力者に恵まれ、推進、継続することができています。
今回、この素晴らしい賞を受賞できたのも、私たちだけでは決して成しえなかったこと。何よりも、このような表彰制度を創設して頂きました三井広報委員会様には、感謝してもしきれません。プロ野球でも、ホームラン王や最多勝ではなく、守備でチームを支えた選手にスポットを当て表彰するように、伝統工芸の分野においても、私たちのような、モノづくりを下支えする原材料屋にまで、チャンスを与えて頂いたことは、本当にありがたく感謝申し上げます。
私たちは、この賞に恥じることなく、漆文化の継承に原材料屋としての立場で貢献出来ればと決意を固めました。
「ー漆と共に、きれいな地球を次世代にー」
今後は漆を軸に、その他の天然素材や様々な工芸分野、地域や行政とともに、もっと大きな枠組み『工藝の森』構想などで、漆をはじめ天然素材を使った「人の手によるものづくり」を守り繋いでいこうと考えております。
この度はありがとうございました。