漆の容器にクリアパウチが新登場
令和5年度より、漆を入れる容器に従来のチューブ・桶・アルミパウチ(500g・1㎏)に加え、透明感の高いクリアパウチが加わります。
なぜクリアパウチなのか?
① 容器ごと揉める!漆・顔料の分離を防ぐ!
漆は保管しているとゴム質が沈殿し分離してしまう為、本来、定期的に撹拌する必要があります。しかし、現在主流となっているチューブは使い勝手は良いですが、撹拌することは難しく、チューブごと揉むことも出来ません。桶であれば撹拌可能ですが、フタ紙を開けてヘラを使って撹拌し、再度フタをする必要があります。また紙桶でフタも紙の為、一定期間で水分が飛び、粘度や乾きに変化が生じやすいことも考えられます。その点クリアパウチ・アルミパウチは、空気をほぼ通さず、容器ごと揉むことが可能で、容易に漆の分離や顔料(色漆)との分離、水分蒸発を防ぐことが可能です。
②最後までロスなく使い切ることが出来る
中身が見えるのと、外からヘラなどでしごきながら漆をロスなく使用出来る点も大きなメリット。
③詰める漆の種類・特徴によって2種類のクリアパウチを使い分け
【色漆】
漆1:1顔料で練り合わせている色漆は粘度が高く、小さい口径ではパウチから漆を出すのが困難。そこで色漆に関しては16㎜口径のパウチを採用し、「容易に出しやすく、かつ出すぎない」を考慮しています。
【黒漆・透漆・生漆】
逆に口径が大きいと、一度に想定以上の漆が出てしまい、結果的にロスになることも。そこで黒漆・透漆・生漆に関しましては、8.7㎜口径のパウチを採用。効率良く使用できるようにしています。
④量のバリエーションも増やします
これまでチューブの規格では、50g・100g・200gしかありませんでしたが、クリアパウチは、100g・200gに加え250g(生漆のみ)・300g(色漆のみ)入りも可能に。200gでは足りるか心配だけど、500gでは多すぎるといったお客様の声から、生まれました。
【写真左】 色漆100g・200g用【100㎜×160㎜】口径16㎜
【写真中央】色漆300g用【110㎜×200㎜】口径16㎜
【写真右】 色漆500g用【130㎜×260㎜】口径16㎜
※サイズは空時でキャップは含まれていません。
【写真左】生漆・黒漆・透漆100g用【90㎜×140㎜】口径8.7㎜
【写真右】黒漆・透漆200g用/生漆250g用【100㎜×190㎜)口径8.7㎜
※サイズは空時です。
【写真左】生漆・黒漆・透漆500g用アルミパウチ【120㎜×230㎜】
【写真右】生漆・黒漆・透漆1㎏用アルミパウチ【135㎜×235㎜】
※サイズは空時でキャップは含まれていません。