拭き漆ワークショップ【自分だけの漆塗りスケートボードを作る】

当日の様子は下に追記してあります。

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廃デッキを拭き漆でアップデート。
傷がオリジナルのデザインに。

前回大好評だった拭き漆万年筆ワークショップに引き続き、今回は何とスケートボードに拭き漆を施して、自分だけのオリジナル漆スケートボードを制作するというマニアックなワークショップが実現。


漆の需要は年々急速に減少している。
その要因は生活様式の変化や安価大量生産が主流となった価値観の変化など様々。
「漆は高級品」「緊張して使えない」「傷が付いたらどうしよう」といったイメージが強い漆は、どうしても日常から離れ、身近には感じられないモノになっている。

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漆屋として、漆をもっと身近に感じてもらいたい。と考え、スケートボードをはじめ、自転車やサーフボードなど、自分の趣味の道具に漆を施し、その魅力を発信してきた堤卓也。

スケートボードは、その特性上使えばデッキに傷が付く。そこに漆を施すと、その使い込んできた傷が浮かび上がり、デザインとなる。さらに使い込むと漆にも傷が入るし、漆独特の経年変化もまた、味わい深さを演出する。これまで漆にとってNGとされてきた事を逆手にとった新しい価値観。自身の趣味の延長としてやってきたことが、意外にもスケーター仲間やメディアなどを通して思わぬ反響を呼び、この新しい漆の価値観は、漆を全く知らなかった若い世代に共感されることを実感した。

最近では、自分だけの漆スケートボードが欲しい。自分でも漆を塗ってみたい。
こんな声が多数寄せられるようになり、今回FabCafe Kyotoさんのご協力のもと、WSが実現。
興味のある方は是非ご参加下さい。スケートボードをしない人でも大丈夫。ふらっと見学だけでもどうぞ。

お申込み・詳細はFabCafe Kyoto イベントページをご覧下さい。

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【日時】2020.11.21 (土) 10:00 – 15:30
デッキを切り出す方は9:00から作業開始可能 UTC+09:00

【会場】FabCafe Kyoto / MTRL KYOTO
〒600-8119 京都府京都市下京区本塩竈町554
■電車でのアクセス
JR京都駅から徒歩20分
京都市営地下鉄烏丸線五条駅から徒歩10分
阪急電鉄京都線河原町駅から徒歩15分
京阪電鉄清水五条駅から徒歩5分
■バスでのアクセス
京都駅から4・17・205号系統 五条河原町下車徒歩3分
※駐車場はありません。近隣の施設をご利用ください。

【参加費】12000円(税別) (拭き漆スターターセット付き、特別価格)

【定員】6名

共催: 堤淺吉漆店, FabCafe Kyoto

後日追記

当日の様子

2021年11月21日

Fabcafe Kyotoさんにて廃デッキを使用した漆塗りスケートデッキ作りのワークショップを開催しました。

スケートボードはある程度乗り込むとノーズやデッキが削れてトリックするには少し不向きになってきます。買った当初の板の弾きも落ちてきます。そこでまだ使えても乗り換えていくのがスケートボードのスタンダードになっています。

今回はそんなまだ乗れるけど乗り換えられちゃったユーズドデッキをクルーザーデッキに生まれ変わらせます。クルーザーはトリックよりも乗ることを楽しむデッキなので廃デッキに少し手を加えてやるとまだまだ使えるデッキになるんです。

まずは自分の好きなシェイプを選んで形を決めていきます。

いろんなデッキの好きな部分を組み合わせて自分のオリジナルのシェイプを作っていきます。

思い思いの形にジグソーで切っていきます!

次に傷ついたボトムのグラフィックをサンダーで落としていきます。

手描きのデザインを起こす人、データを持ってきてくれた人、それぞれの思いを表現していきます。

各自が入れたいデザインをFabcafeさんのレーザーカッターでいれてもらいます。

スタッフの若い二人が次々にこなしていってくれました。ありがとうございます!!

デッキに直接焼きでデザインを入れることでまた傷がついてもそのデザインが消えることなく残っていきます。

皆さんのオリジナルシェイプとグラフィック

初めての漆体験!!

こちらをコーティングするために漆を摺りこんでいきます。拭き漆は塗っては硬化させを繰り返す作業。5回くらいしてほしいですが、今回は1回目だけを皆さんに体験してもらいその後は各自で進めていってもらいます。

一度覚えると何年か乗って傷が増えても自分で手入れできて長く使い繋ぐことができます。

そうなったら嬉しいですね。

1回目の拭き漆が終了しました!!

実は漆を塗ると板に張りが戻る効果があります。塗ってから時間がたつほどに塗膜が硬くなりパリッとしてくる。これまで乗ってくれてるスケーターたちからの生の嬉しい声です。

傷が思い出に、デザインになって唯一無二のオリジナルボードとして長く乗ってもらえますように。

またみんなでクルージングしたいですね!!

その後も自分たちで拭き漆を続けてくれてる様子!!完成までもう少しですね!!

asakitichi tsutsumi