西村圭功漆芸展【高島屋京都店】
塗師・西村圭功さんの個展「対話するかたち」が下記日程で開催されます。
代々お付き合いさせて頂いております西村さんは、技術の継承や若手育成にも尽力される塗師。漆をお使い頂くだけでなく、当社の活動「うるしのいっぽ」(https://www.urushinoippo.com/)にもご協力頂き、「アサギ椀プロジェクト」(https://www.urushinoippo.com/information/asagiwan)では、西村さんと共に当社もお手伝いさせて頂きました。
対話から生まれる西村さんの作品、是非会場でご覧ください。
以下、西村さんFacebok投稿引用
西村圭功漆芸展-対話するかたちー
高島屋京都店11月13日→19日
【テーマ・コンセプト】
天然素材である木と漆は、縄文の時代から絶えることなく人が係わりを持ち続けた魅力的な素材である。
京都の土地はそれらを究極までにコントロールする技を編み出し、求めに応じた逸品を作ってきた。そんな土壌で私は生まれ育った。この環境と技術は圭功作品すべてに活かされている。
その中で、「撓め」シリーズは木と漆、この天然素材との対話から生まれた。
茶道具を作る轆轤の技術を応用し、約0,3ミリ極限の薄さまでひかれた木地をなるべく自我を消して下地仕事をしながら木の声を拾っていく。すると自然と曲線が浮かび上がる。
この曲線は人の作りえる形でもなく、自然界にもない、不思議な力を持ったものとなる。私はそこに宇宙のようなものをみることがある。
私の仕事は木と漆、偉大なる自然物の介助役にすぎない。命のある限り、自然に対し最大限の敬意を払って仕事を続けていきたい。