漆でリペアワークショップ開催
「使い捨て時代を考える会」さん主催の「リペアカフェ」が11月11日(土)に京都市下京区の「ツカジダの コミュニティカフェ」にて開催されました!
「リペアカフェ」とは、なかなかチャレンジする機会がなくなってしまった「修理=リペア」を身近にする体験イベントを通じて、ゴミやムダを減らし地球を壊さない生き方を学び実践できる活動から、沢山の方に体験してもらい実生活で活かしていけたらという想いより続けらており、今回堤淺吉漆店ではご家庭で使い古された箸や木の器などに漆を塗り直すワークショップとして参加させていただきました!
漆にまつわるお話からはじまり
アサギ椀で実際にお出汁を飲んで頂いて漆の質感も楽しんで頂きました。
お出汁はツカジダさんの関連団体農産供給センターさんの鰹節の効いたとても美味しいお出汁。アサギ椀は私たち漆屋も一緒になって進めている京漆器をめぐる木地や塗りの課題と向き合うため、漆に関わる職人たちが立ち上げたプロジェクトから生まれました。京都の漆椀らしく、軽やかでありながら堅牢、それでいて存在感のある器です。詳しくはこちらから アサギ椀プロジェクト
リペアでは簡単に直らないような剥離した古い漆器をお持ちの方もおられました。骨董で買ったものだけど毎日使っているうちにとても愛着が湧いているものなので何とか使っていきたいとのこと。綺麗に直らなくても自分で直したいとのことだったので剥離部分を剥がして細かく研磨してから漆を重ねることに。一度目の摺り漆が終わった段階でもかなり感動して頂けました。漆を重ねてより強く、長く使っていってもらえるきっかけになれたなら嬉しいです。
親子、友人、知り合い同士ほんとうに沢山の方にワークショップに参加していただいて、楽しい時間でした。皆さんがお持ちになったリペアしたい思い出のアイテムを漆を通じて今後も色んなストーリーが重なっていけるのは漆屋として本当に嬉しい事です!小さなお子さんも真剣になって拭き漆してくれてた!皆それぞれが、おウチでも漆リペアの楽しさがどんどん広がっていけたら幸いです。
また、会場では同時に「リペアBar」といってリペアに関する交流会を自然の恵みいっぱいの美味しいご飯とお酒を交えつつ出来る場開催していて、笑いあり、音楽あり、出会いありのココロ温まる、ひと時でした!